こんにちは
築城(つゆき)明美です。
33号を出したばかりですが、
ここ最近の地震の多発を見ていると、
お話すべきときが来たと思いますので、
緊急特集ということにして、
『地震とブロック塀』に関するお話をします。
■□■□■□■□■□■□
□■□■□■□■□■□■
■□■□■□■□■□■□
先日、福岡で大きな地震がありました。
被災された皆さまには、お見舞い申し上げます。
今回の被害の中で、
ブロック塀の下敷きになってお亡くなりになった方がありました。
私は、5,6年前、GIS(地理情報システム)を使って
地震によるブロック塀の倒壊の危険性の研究を
大分大学工学部の菊池教授と共同で発表したことがあります。
実は、これは継続しなければならない研究なのですが、
民間企業の哀しさ…コスト削減の波をもろにかぶり
現在は中断しています。
今は「いもづる君.Net」がメインなもので...
(今は、お休み状態です。菊池先生ごめんなさい 汗;)
でも、少しでも皆さんに気づいていただけるように、
ここでお話をしましょう。
チョッと怖い話ですが、
恐怖をあおっているのではなく、
身の回りのブロック塀に、
チョッと関心を持ってチェックしていただきたいのです。
◆□■□■□■□■□■□
□■□◆□■◇■□◆□■
■□■□■□◆□■□■□
大分大学工学部に菊池教授という、
ブロックの研究の権威がいらっしゃいます。
菊池教授は、以前からブロック塀が地震によって倒壊したときの
危険性を研究されていました。
まず、道を歩いていて地震にあった場合、
あなたならどうするでしょう?
普通は、“寄らば大樹の陰”。
近くのどっしりしたように見えるものにつかまるか、寄り添う。
住宅地ならブロック塀でしょうか。
福岡の地震で死亡事故の起きたブロック塀の写真が
事故後、何度もニュースで流れていましたが、
少しおかしなことに気づきましたか?
倒壊したブロック塀が積み上げた積み木を倒したように
現場に散らばっていたこと…
あれって、変なんですよ!
ブロック塀にはたてと横に鉄筋が入っていて、
もし倒れても基礎部分に鉄筋が通っているはずだから
グニャ〜っとひびが入って曲がることはあっても、
あんなふうにばらばらに散乱したりはしないはずです。
ねっ!変ですっ!
あのブロック塀には鉄筋がなかったか、
あっても基礎部分まで入ってなかったか、
基礎がなかったか、
横方向の鉄筋がなかったか…
ということになります。
ブロック塀って、いつ、誰がチェックするんでしょう。
家は建てた直後に検査があって許可が下りないと住めません。
でも、ブロック塀は出来上がった後は
中に鉄筋が入っているかどうかなんて見えない。
検査のときは分らないのです。
さらに、法律で鉄筋を入れなければならなくなったのは
そんなに古い話ではないので
昭和のブロックは入っていない可能性もあります。
(法律施工後も鉄筋を入れない業者はけっこうあるんですよね〜)
特に、飾りブロックで、
向こう側が透けて見えるようになっているブロックには
鉄筋を入れるところがないので、
⇒ カナリヤバイ!
私たち人間には、地震でグラッと来たときに、
頼もしいブロック塀に
「助けて〜」とばかりに寄って行くという習性があります。
子供やお年よりには、
なんとも凛々しいブロック塀に見えることでしょう。
(鉄筋が入っているかどうかはわからない〜けれどもが!)
そして、倒壊したブロック塀は2次災害につながります。
広い道ならOKですが、
住宅地や路地では、ブロック塀が倒壊すると
緊急車輌が通れなくなるので、
火災の際の消防車、けが人を運ぶ救急車は
遠回りをしなければならなくなってしまいます。
(あちこちで倒壊してたら車は通れませんよね)
路地で左右から倒れてきたら、
消防隊員も通れないかも???
ブロック塀は木造家屋と違って、
古くなるのが分りづらいので、
30年ぐらい経っているものも、そんなに古いとは思えませんし、
増改築のときに一緒に作り直すかどうかは疑問ですねぇ。
でも、実際は、かなり古くて、
どちらかに傾いている場合もあります。
実は、この研究を始めたころ、
私の実家のブロック塀を調査したところ
重心が通りの方にかなり傾いているのが分りました。
レレレのレ やばいッス!
◆□■□■□■□■□
□■□◆□■◇■□◆□■
□■□●□◆□● ■□
GIS(地理情報システム)というのは、
データベースのデータと、
パソコンなどで表示の出来る電子地図とを連動させて、
データに含まれる位置情報を地図上で見ることが出来る
ソフトウェアの技術のことを言います。
まあ、分りやすくいえば、カーナビも似たようなものです。
カーナビにガソリンスタンドの位置を表示させると、
地図の中に近辺のガソリンスタンドがマークされますよね。
ガソリンスタンドの名前や位置はデータベースに入っているわけで、
データだけで文字で見せられても、
どこにあるか分らない!
地図と重ね合わせることによって
位置を認識しやすくなるわけです。
で、そのGIS(地理情報システム)で何をやったかですね。
大分大学の菊池教授の手元には、
大分市内の小学校の通学路沿いにある
ブロック塀に関する調査データが数校分ありました。
実際のブロック塀に超音波のような機械をあてると
中の鉄筋がどのように入っているかが分る仕組みになっています。
そうやって調べた千を超える既存ブロック塀の調査データです。
それをデータベース化して、耐震ランクのようなものを算出し
地図上に色で位置表示をさせ、
町並みの古さや地形などと照らし合わせて
被災したときのハザードマップのようなものにならないかと
あれこれ動いていたわけです。
その当時、建設関係の方やブロック業者、建設コンサルタントの方、
官公庁の建築・土木関係の方など、いろいろな方とお話をしましたが、
一様に、反応は同じ...
▲出来ているものを壊しましょうとはいえない。
▲不安をあおっても意味がない。
▲何かを企んでいる悪徳業者と思われるからやめなさい。
と、なんだか“余計なことをするな”光線が来てました。
特に、福岡の建設業の方に話しをしたときは
「福岡は地震が来ないところなんですっ!
耐震構造なんて考えなくていい地域なんですっ!!」
と叱られてしまいました。
今回の地震で、真っ先に彼の顔が浮かんでしまいました。
さて、皆さんの身近なところにもブロック塀がありませんか?
少なくとも、ブロック塀を作っているのを見ることが出来るなら、
基礎はあるか、
鉄筋はあるか、
基礎まで鉄筋が通っているか
ぐらいはチェックしてくださいね。
そして、古いブロック塀には寄っていかないこと。
子供が乗って遊ぶなんてこともありますから、
くれぐれも、ご用心。
自分が想定している避難路の途中に、
危なっかしいブロック塀はないかを見ておくことも必要です。
無事に避難場所にいけない避難路は、使えないよー。
ブロック塀は持ち主の自己管理ですので、
いざ事故があったときに、
施行業者に責任を取ってもらえない場合の方が多いようです。
要チェック!!!
さて、次回は、まだテーマが確定していません。
現在進行形で、メルマガに書けるかどうかが不確定なので
確定するまではヒ・ミ・ツです。
▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽ 予告 ▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽
ナイショ!
▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△
お楽しみに。
|